香川真司、カタールW杯への想い。「ここからの半年が一番重要。必ずサッカーの神様は見てくれているはず」
香川真司(シント・トロイデン)インタビュー@後編
新天地シント・トロイデンで充実の4カ月を過ごした香川真司。レギュラーシーズン最終節のスタンダール・リエージュ戦で決めたアシスト(詳細は前編参照)には、そんな日々を集約するかのような活力と美しさが集約されていた。
果たして、ようやく長いトンネルを抜け出しそうな気配を見せる香川は、見え始めた希望の光の先にどんな自分の姿を見ているのか。そしてW杯イヤーを迎えた今年、残された時間のなかで、何を追い求めていく覚悟なのか。
手応えを掴んだシーズンを終えた香川が、現在の心境を語ってくれた。
◆香川真司インタビュー@前編はこちら>>「みんな10番をイメージしがちだけど、8番が一番合っている」
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カタールW杯まで残り7カ月、香川真司の本音は?この記事に関連する写真を見る---- これまでヨーロッパ5カ国のリーグ(ドイツ、イングランド、トルコ、スペイン、ギリシャ)でプレーしてきましたが、ベルギーリーグがほかと異なる点はありますか?
「特に大きな違いは感じませんけど、これまでと比べると、組織力やインテンシティの部分で少し落ちるのかもしれません。
ただ、大きな特徴として、ベルギーでは上位チームと下位チームの差がほとんどない。今シーズンも昇格組のユニオン(ロイヤル・ユニオン・サン=ジロワーズ)がレギュラーシーズンで首位になってそれを証明しましたけど、こういったことは、5大リーグではあり得ないですからね。
それを考えても、僕たちシント・トロイデンの来シーズンの目標も、そこに置いてもいいんじゃないかと思います。それぐらい何が起こるかわからないリーグですし、チームとしてうまく機能すれば確実にもっと上を狙えるはずです。自分自身のプレーを考えても、やり方によってはかなりの数字を残せるんじゃないかと思っています」
---- これはピッチ外の話ですが、ベルギーでの生活についてはいかがですか?
「ここではチームメイトに日本人選手が多いですから、間違いなく、これまでで一番早く馴染めたと思います。毎日の生活についてもまったく問題ありませんし、サッカーに集中できる、いい環境だと思います。
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