香川真司、カタールW杯への想い。「ここからの半年が一番重要。必ずサッカーの神様は見てくれているはず」 (3ページ目)

  • 中山淳●取材・文 text by Nakayama Atsushi
  • photo by Sponichi/AFLO

「もちろんサッカー選手として、そのために戦っていると言っても過言ではないので。同時に、客観的に見て、自分が置かれている立ち位置も把握しているつもりです。

 なので、僕がやるべきことは、目先のことを徹底してやるしかない。現状、代表を語るような次元ではないと思っていますし、とにかく今考えられるのは、次のシーズンに向けていい準備をするということだけです。

 ベルギーはほかのリーグよりも開幕が早いので、その時間的な部分も有意義に使えるはずだと思いますし、チームとしていいスタートが切れれば、自ずと評価につながっていくと信じています。そして、自分の経験値や自信といった部分も含めれば、必ずチャンスはあるんじゃないかと。

 過去の経験からして、W杯を見据えた場合、ここからの半年が一番重要な時期になってきますしね。だから、しっかり準備をした選手を必ずサッカーの神様は見てくれているはずだと、今はわりと冷静に見ています」

---- 今回のW杯は、いつもと違って冬開催です。

「そうですね、そういう部分でもまだまだ時間は残されていますし、そこに向けてアピールするチャンスはたくさん残っていると思っています」

---- 2019年3月のコロンビア戦とボリビア戦で日本代表に招集された時は、4−2−3−1のトップ下でプレーしました。現在の日本代表は4−3−3にシステムが変わりましたが、シント・トロイデンでのポジションを重ね合わせてもポジティブな要素ですね。

「ええ、4−3−3になったことで、より自分のプレーがイメージしやすいですし、ポジション的なところでもチャンスだと感じています」

---- 実際に現在の日本代表を見ていて、どんな印象を持っていますか?

「いや、印象というよりも、とにかく勝ってくれと思って見ていました。さすがに(W杯アジア最終予選の)スタートで2敗した時は冷や冷やしましたけど、そこからよく巻き返してくれました。

 でも、最終的には日本のほうがどのチームよりも底力があると信じていましたけどね。日本にはヨーロッパで戦っている選手が多いですし、その日常の環境がチームの強さにつながるわけですから」

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