香川真司、カタールW杯への想い。「ここからの半年が一番重要。必ずサッカーの神様は見てくれているはず」 (4ページ目)

  • 中山淳●取材・文 text by Nakayama Atsushi
  • photo by Sponichi/AFLO

---- そうした日常の環境をベルギーで手に入れて、しかも自分が望んでいたインテリオールというポジションでプレーしているわけですが、香川真司というフットボーラーは現在、どのような目標を持って毎日を過ごしているのでしょうか?

「まあ、現状はそんなによくないですからね。なので、毎日の練習ですべてを出しきって、日頃の練習から勝ち負けにこだわって、自分のなかで小さなことにもこだわっていくということ。それしか考えてないです。

 プレーヤーとして具体的にどうかではなく、本当に毎日全力を尽くして、どのようにして結果を残していくか。その細かい作業というのは、コミュニケーションであったり、チームの連係であったり、個人としてプレーの質を上げることであったりするので、そういったことを体現していく必要があると思っています。

 とにかくベースになるのは、毎日の練習から全力を尽くして勝つ、試合でも数字を残して勝つ。もうそこだけしかないし、そこしか見ていないです」

---- 以前と比べると、毎日を大事にするという意識は格段に上がりましたか?

「やっぱりシント・トロイデンに来て、以前にも増してそういった環境下で毎日の練習ができていると実感しています。そういう意味で、すごく毎日が充実しています。その気持ちが強いので、この環境でやり続けていくだけだなって。それしかないです」

---- では最後に、来シーズンに向けての目標を教えてください。

「さきほども話したように、チームとしては、もっと具体的に高い目標を掲げるべきだと思います。それが優勝なのかプレーオフ出場権なのかはチームが決めることだと思いますけど、個人的には上を狙えると思っているので、チームとして具体的な目標を明言してもいいと思います。
 
 個人としては、いかに数字を残せるかじゃないですかね。ミニマムでも、前半戦で(ゴール数)ふたケタは残さなければいけないと思っています」

---- 今回お話を聞いていて、とても充実感が伝わってきました。この調子だと、まだしばらくの間はヨーロッパでプレーし続けそうですね。

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