プレミアリーグで絶対注目の11人。元日本代表の水沼貴史氏が激推し! (4ページ目)

  • 篠 幸彦●取材・文 text by Shino Yukihiko
  • photo by Getty Images

アルベール・サンビ・ロコンガ 
MF/アーセナル/ベルギー

 調子を取り戻してきたアーセナルの、明るい話題の一つです。今季から加入したんですけど、開幕戦のブレントフォード戦で早速デビューして、そこで初めて彼を見てよい選手だなと思いました。

 それまではベルギーの名門アンデルレヒトの育成組織で育って、トップチームでも活躍しました。中盤でセンターバックやサイドバックからボールを引き出すのがうまいし、そこから前線のタレントにつなぐ展開力にも優れています。同ポジションにはグラニト・ジャカ(スイス)、トーマス・パーティ(ガーナ)、モハメド・エルネニー(エジプト)と実力者がいて、そのなかでポジションを奪えるのか注目です。

 まだ21歳ですけど、ベルギー代表には先日のW杯欧州予選で途中出場ながらデビューも果たしました。ベルギーの中盤にもケビン・デ・ブライネ(マンチェスター・シティ)やユーリ・ティーレマンス(レスター)など、ワールドクラスの選手が揃っているので先発に定着するのは簡単ではないけど、今後の成長と活躍が本当に楽しみですね。

バレンチノ・リブラメント 
DF/サウサンプトン/イングランド

 チェルシーの育成組織で育って、今季からサウサンプトンに加入した選手です。スピードがあって、前への推進力と精度の高いクロスも持っています。まだフィジカル的に弱いところがありますが、攻撃能力は非常に魅力がある選手です。

 サウサンプトンがコンパクトな守備のなかからボールを奪って素早く前に展開したい場面で、カイル・ウォーカー=ピータース(イングランド)とリブラメントの両サイドバックが、どれだけ前に出ていけるかは非常に大事なポイントになります。

 まだ18歳で伸びしろがたくさんあるのも魅力的で、今季1年を通してプレーができれば、相当成長すると思います。

 今のイングランド代表の右サイドバックにはかつてないほどタレントが充実しています。トレント・アレクサンダー=アーノルド(リバプール)やカイル・ウォーカー(マンチェスター・シティ)、アーロン・ワン=ビサカ(マンチェスター・ユナイテッド)、キーラン・トリッピアー(アトレティコ・マドリード)など、これだけ揃っているなかでも、リブラメントには若手にはまだこんなによい選手がいるんだというのをアピールしてもらいたいですね。

ジェームズ・マッカーサー 
MF/クリスタル・パレス/スコットランド

 34歳で、すでにスコットランド代表も引退している中盤のベテラン選手です。

 クリスタル・パレスはウィルフリード・ザハ(コートジボワール)やジョルダン・アイェウ(ガーナ)、クリスティアン・ベンテケ(ベルギー)、今季加入したオドソンヌ・エドゥアール(フランス)など、前の選手は本当にタレント揃いです。そして今季からパトリック・ヴィエラ監督(フランス)が就任し、それまでの守備的なスタイルから攻撃的なサッカーへと変革しようというシーズンを迎えています。

 そのなかでマッカーサーはキャプテンシーを発揮しながら、とにかく攻守で周りの選手を助ける働きをするんですよね。前線の個をうまく使ってくれたり、そのタレントたちが仕掛けたあとにできたスペースをしっかり埋めてくれたり。豊富なタレントが活きるためには、絶対に欠かせない選手です。

 中盤の横でコンビを組むコナー・ギャラガー(イングランド)は伸び盛りの若い選手で、彼も積極的に前線へ絡みにいきます。だから、そことのバランスも取りながらプレーできるマッカーサーは、本当の意味での黒子です。こういうチームを支えている選手にも、ぜひ注目してもらいたいですね。

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