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スターの引退後ビジネス。競馬、農業...アスプリージャはコンドーム会社 (2ページ目)

  • 利根川晶子●文 text by Tonegawa Akiko
  • 山添敏央●写真 photo by Yamazoe Toshio

 実際、彼はFWも兼任しており、1996年、LAギャラクシーでプレーしていた時には、試合途中にピッチ脇でユニホームを着替え、フィールドプレーヤーに変身したこともあった。

 引退後は、テレビの解説者を務めるかたわら、トルタのチェーン店「スポルトルタス・カンポス」を経営している。トルタとはメキシコ風のバンズに具を挟んだサンドイッチでメキシコ人のソウルフードだ。

 この店では、メニューにサッカー選手にちなんだ名前が付けられている。例えば「ペレ」ならチョリソー、ハム、ケシージョ(裂けるチーズ)のトルタ。「メッシ」は少し豪華にローストビーフ、ハム、レタス。「マラドーナ」はもも肉、ハム、チーズでボリューム満点だという。

◆ミラン黄金期を築いたオランダトリオ。その後は3者3様も監督では大成せず>>

 W杯に3回の出場を果たしたオーストラリアのMFマーク・ブレッシアーノ。ティム・ケーヒルとともに長くオーストラリア代表を牽引し、W杯予選などで日本代表と何度も対戦したことは記憶に新しい。

 ブレッシアーノは引退した後、メルボルンに住み、パートナーの女性とともに大麻農家をしている。もちろん違法なものではなく、きちんとライセンスを取った医療用に使う大麻だ。農場の名前は「グリーンホープ」という。

 しかし、「農場を開くまでには長い道のりがあった」と、ブレッシアーノはイギリスの「ザ・サン」紙に語っている。カナダやアメリカ、ヨーロッパなど、大麻栽培が普及している国に何度も学びに行ったという。「引退し、サッカーができなくなって寂しかったが、ここでまた新たな情熱を見つけた」と、語っている。

 最後はテクニック、スピード、身体能力、そして発想、すべてが規格外だったコロンビア代表のファウスティーノ・アスプリージャだ。長い足を自在に伸ばしてボールをコントリールすることから、オクトパスとも呼ばれた。

 パルマやニューカッスルで活躍した彼は、引退した後も規格外だった。2014年にコンドーム会社「ティーノ・コンドネス」を立ち上げたのだ。設立当時、彼はコロンビアのラジオ「La FM」に次のように語っている。

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