マンU本拠地で見た、魅惑の両ウイング&
レアル主将の魔術的ドリブル (5ページ目)
レドンドはこちらに、髪の毛を切るつもりはないことと、その理由や正統性について、極めて理路整然と語った。日本人、外国人、サッカー選手、サッカー以外のアスリートにかかわらず、これまでインタビューした中で、最も知的な選手だった。
1999-00シーズン。レドンド率いるレアル・マドリードは、CL決勝でバレンシアを破り、優勝した。レドンドはこの後、ミランに移籍したが、右足靱帯を断裂。ベストフォームに戻れないまま引退した。オールド・トラッフォードで行なわれたCL準々決勝で、レドンドがベルグを鮮やかにかわした時、その何カ月か後の彼の姿を想像した人はいただろうか。
ケガで引退に追い込まれたサッカー選手は数多いが、レドンドほど惜しまれながら引退した選手も珍しい。
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