南野拓実のベストポジションをリバプールOBが断言「特性を生かせる」
◆「和製ロナウド、小野伸二2世...。消えていった天才Jリーガーたち」はこちら>>
「南野拓実が、この試合のベストパフォーマーだった」
そう評したのは、地元紙リバプール・エコーである。
9月12日にリーズとのプレミアリーグ開幕戦を迎えるリバプールは、プレシーズン最後の練習試合でブラックプール(英3部)と対戦した。1週間前に行なわれたアーセナルとのコミュニティー・シールドで貴重な同点ゴールを叩き出した南野は、4−2−1−3のトップ下で先発。1ゴール&1アシストの活躍で、7−2の勝利に貢献した。
1ゴール1アシストの活躍を見せた南野拓実 このプレシーズン期間で、ユルゲン・クロップ監督は戦術の引き出しを積極的に増やそうとしてきた。今回のブラックプール戦もテストの意味合いが強かった。
トレーニングマッチのザルツブルク戦(8月25日)では、従来どおりの4−3−3を採用。後半開始時から出場した南野は、3トップ一角のCFとして出場した。変化が見えたのは、アーセナルとのコミュニティー・シールド(8月29日)だ。
キックオフ時こそ4−3−3でスタートするも、膠着状態が続いた後半から4−2−3−1にシステムを変更。CFにモハメド・サラー、右MFにサディオ・マネ、トップ下にロベルト・フィルミーノ、そして左MFに南野を入れた。この「プランB」で試合の流れが変わり、日本代表はアグレッシブな攻めの姿勢から同点ゴールを叩き込んだ。
迎えたブラックプール戦で、クロップ監督は4−2−1−3をテストした。CFにフィルミーノ、右FWにサラー、左FWにマネのレギュラー3トップを前線に置き、南野を10番のポジションで起用。その後方のセントラルMFにナビ・ケイタとファビーニョを入れる布陣は、昨シーズンにはなかった形だ。
この新布陣で、南野は輝いた。相手DFとMFのライン間を徘徊しながら、チャンスと見れば最終ラインの背後に抜けて、味方のラストパスを引き出す。3トップとセントラルMFの間でリンクプレーもこなしつつ、クロスボールにはフリースペースに飛び込んでチャンスを呼び込んだ。
1 / 3