南野拓実のベストポジションを
リバプールOBが断言「特性を生かせる」 (2ページ目)
しかも、前方から献身的にプレスをかけて守備でも貢献。前出のリバプール・エコーは「中盤の高い位置で目につくプレーを見せた」と評し、英紙デイリー・メールも「南野は試合を通して躍動した」と褒めた。とくに、CFのフィルミーノとは息のあったプレーを披露した。
相手が英3部のブラックプールだったのは考慮すべきだが、4−2−1−3が機能したうえで、南野も攻守両面で存在感を示したのは、新シーズンに向けて大きな収穫だろう。
1970〜80年代のリバプール黄金期にCBとして活躍したクラブOBのフィル・トンプソン氏も、そんな南野に期待するひとりだ。
現役時代に7度の国内リーグ制覇と、3度のヨーロピアンカップ優勝(欧州チャンピオンズリーグの前身)を成し遂げた名手は「南野がよくなってきた。すぐに先発メンバーに入ってくるとはまだ思えないが、シーズンが進むにつれ、試合出場のたびに大きなインパクトを残すだろう」とコメント。
さらに、質問者が「これまで南野はフィルミーノのバックアッパー、つまり9番の選手と見られていた。このポジションに人員はまだ必要だが、今日の試合ではトップ下で使われた。南野にとって、どのポジションがベストか」と問うと、リバプールのクラブレジェンドは次のように答えた。
「トップ下の位置がベストだ。10番のポジションこそが、彼の才能を最も生かせる。実際、CLでザルツブルクの一員としてリバプールと対戦した時も、南野が輝いたのはトップ下だった。
ただし、右サイドでプレーしようとも、左サイドにまわろうとも、南野自身は気にしないと思う。こうした万能性も彼の特性であり、どちらでも機能するだろう」
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ここまで、南野はさまざまなポジションでプレーしてきた。従来型の4−3−3ではCFのほか、左FWや右FWとしてもプレー。4−2−3−1では左MFを務め、4−2−1−3ではトップ下に入った。複数の役割を与えることで、クロップ監督が南野起用の最適解を探ろうとしている印象は強い。
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