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今季打ち切りのオランダ。
AZ菅原由勢は自分たちの優勝を信じていた (3ページ目)

  • 中田徹●取材・文 text by Nakata Toru
  • photo by AFLO


 しかし、こういう声も聞こえてくる。

「首位と勝ち点6差で3位につけるフェイエノールトを忘れちゃいけないぜ」

 今シーズンのフェイエノールトは、スタートダッシュに失敗。第11節のアヤックスとの伝統の一戦では0−4と完敗し、一時は12位まで落ちた。

 ところが、ヤープ・スタム監督がフェイエノールトを去り、超ベテランのディック・アドフォカート監督が引き継ぐと、その後リーグ中断まで11勝無敗3分と快進撃。チームは見事に蘇り、アヤックスとAZの背中が見えてきた。

 リーグが再開していたら、3月22日にはホームでアヤックス戦、4月8日にはアウェーでAZ戦が控えていた。一方、アヤックスは相性の悪い鬼門、ユトレヒトとのアウェーマッチを残していた。これらの結果次第では、フェイエノールトの奇跡の大逆転優勝が実現していたかもしれない。

 対して、AZの菅原由勢は自ら所属するクラブの優勝を信じていた。3月1日に行なわれた第27節のアヤックス戦を2−0で勝ち、勝ち点でライバルに並ぶと、「この順位にいることは当然の結果だと思います」と胸を張った。

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