岡崎慎司が語るモチベーションの源。「欧州でやり残したことがある」 (3ページ目)

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「各リーグでもそうでしたが、このスペイン2部でも同じように苦労はあります。もちろんプレミアリーグやブンデスリーガと同じ視点で比較することはできないと思いますが、サッカーのレベルは同じように高いですね。

 逆に1部にはないパワフルさやガツガツした印象があって、選手みんなが頑張っているチームが多いです。ウエスカもみんな1部に上がりたくて、(各選手が)自分の色を出そうとプレーしますので、そのなかでどうゴールを決めるかで苦労しました。また、レスターではストライカーとしての役割を果たすことができていなかったため、ゴールの感覚を取り戻すのにも時間がかかりました。ただ、ここにきてようやく形になった感じです」

 岡崎の初ゴールは初出場から5試合目の9月28日のこと。その後は10月に2得点、12月に1得点と思ったように数字は伸びなかった。その間、スタメンを外れることもあったが、2月15日のアルメリア戦からは4戦連続でスタメン出場して4ゴールを決め、チームにとって不可欠な存在であることを証明してみせた。この結果をもたらしたのは、メンタルの部分の成長も大きかった。

「僕は今まで1部でやってきたので、2部でプレーすることに抵抗があったし、いろんな感情がありました。2部で試合に出場できない、ゴールを奪えないとなったら、『もう俺は終わってしまうのか』と考えることもありました。でも『絶対にここで活躍してやる、ここから這い上がってやる』という決意が生まれ、その変なプライドを消すことができました。それが8ゴールという結果につながっていると思っています」

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