攻撃的サッカーの聖地で行なわれた98年CL決勝は、関ケ原の戦いだった (5ページ目)
1996-97シーズンのCL準決勝でアヤックスに大勝したユベントスは、決勝で2連覇を狙いドルトムントと対戦したが、1-3で敗れた。翌1997-98シーズンも、ユベントスは決勝に進出している。ちなみに、3年連続で決勝に進出したチームは、後に2015-16シーズンから3連覇を達成したレアル・マドリードしかいない。CL史に基づくと、この時がユベントスの黄金時代になる。しかし、3シーズン目に入ると、そのサッカーは守備的になっていた。プレッシングからカテナチオへと、大きく舵を切っていた。
これはユベントスに限った傾向ではなかった。イタリア、ドイツなどを中心に、守備的サッカーは欧州でかつてない流行を見せていた。
1997-98シーズン、ユベントスと決勝で対戦したのはレアル・マドリード。こちらは、実に17シーズンぶりの決勝進出だった。
舞台はアムステルダム。アレナである。下馬評で上回っていたのはユベントス。しかし、試合に勝ったのはレアル・マドリードだった。
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