ネイマールが守備に奔走で味方が拍手。
PSG今季ベストマッチで8強

  • 中山淳●取材・文 text by Nakayama Atsushi
  • photo by Getty Images


 体調不良により後半64分から登場したキリアン・エムバペのプレーがトップフォームからほど遠い出来に終わったことは誤算だったが、求めていたものを選手全員が表現してくれた指揮官にとっては、まさに会心の勝利だったに違いない。

 逆に、敗れたドルトムントのリュシアン・ファーブル監督は、プランBを持ち合わせていなかったことが敗因のひとつとなった。

 今シーズンのドルトムントは、4−2−3−1から3−4−2−1に布陣を変更したことが復調のきっかけとなったことは間違いないが、少なくとも1ゴールを決めれば延長戦に持ち込める状況が続いた後半も3バックに固執し続けた点は疑問が残る。エムバペが不振であることが判明した時点で、CBを3枚から2枚に減らして捨て身の攻撃を図る選択も考えられたはずだ。

 いずれにしても、押し込まれた後半も最後まで集中力を切らさずにしのぎきったPSGは勝者に値した。昨年11月1日の敗戦(対ディジョン)以来、公式戦28試合で唯一喫した第1戦の敗戦で突如その立場を危うくしたトゥヘルも、ひとまず危機を脱出した格好だ。

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