王者リバプールの敗因。クロップは
シメオネの土俵で戦ってしまった

  • 杉山茂樹●文 text by Sugiyama Shigeki
  • photo by REX/AFLO

 チャンピオンズリーグ(CL)の決勝トーナメント1回戦は3月11日、パリ・サンジェルマン(PSG)対ドルトムント、リバプール対アトレティコ・マドリードの第2戦が行なわれた。

 第1戦のスコアは、ドルトムント対PSGが2-1で、アトレティコ対リバプールが1-0。いずれも、前評判の高い側が第1戦を1点差で落とす、番狂わせの可能性を匂わせながら迎えた第2戦だった。

 波乱なく順当な結果に終わったのは、PSG対ドルトムント。PSGがドルトムントを2-0下し、合計スコア3-2でベスト8進出を決めた。

 一方、昨季の覇者リバプールがアンフィールドにアトレティコを迎えた1試合は、二転三転、もつれた激戦となった。

CLベスト8進出を決めて喜ぶディエゴ・シメオネ監督(アトレティコ・マドリード)CLベスト8進出を決めて喜ぶディエゴ・シメオネ監督(アトレティコ・マドリード) 前半43分、ジョルジニオ・ワイナルドゥムのヘディングシュートで合計スコア1-1とした瞬間、流れはリバプールに大きく傾いたかに見えた。後半もリバプールのペースで推移したが、ディエゴ・シメオネ監督率いるアトレティコも本領を発揮。合計スコア1-1のまま30分間の延長戦に突入した。

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