南野拓実がリバプールにフィットしてきた。「毎日必死です」 (2ページ目)
立ち上がりから、南野は精力的に動いた。CFといっても、その仕事は多岐にわたる。
頻繁に中盤まで降下してパスを受け、前線からプレスをかけて、DFラインの背後に抜け出してラストパスを引き出すなど、積極的に走り回った。その動きは、トップ下のようでもあった。
開始すぐの2分には、南野が相手DFにプレスをかけてパスをブロックし、サディオ・マネのチャンスにつなげた。素早い動きから、マネへのスルーパスで好機を演出したシーンもあった。
最大のチャンスは20分の場面。クロスボールのこぼれ球に反応し、左足を振り抜こうとしたところで、背後から詰めてきた相手にボールを奪われた。
試合序盤から強く感じたのは、南野がリバプールのプレースタイルにフィットしてきたことである。
プレミアリーグで首位を独走するリバプールは、とにかくプレースピードが異様なほど速い。その速さは「パススピード」「選手個々の判断」「カウンタースピード」とさまざまだが、加入直後の南野はこの速さへの適応に苦しんでいるようだった。
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