鎌田大地、試合延期がチャンスに。ELとドイツ杯にかける思いは熱い (3ページ目)

  • 了戒美子●文 text by Ryokai Yoshiko
  • photo by AFLO

「(国内)リーグとヨーロッパリーグはまた(違う)......。うちの選手もリーグを捨てているわけではないんですけど、モチベーション的なものは、ヨーロッパリーグとかカップ戦にすごく傾いている。ファンもそうだと思う。リーグ戦も、残留も決まってないし、まだまだ頑張らないとダメですけど。いまはヨーロッパリーグとカップ戦にチームとして重きを置いているなという雰囲気です」

 昨季のフランクフルトはELで準決勝まで進み、チェルシーにPK戦の末に敗れている。頂点まであと少しのところまでいった手応えが残っている。ドイツ杯に関しても、2016-17シーズンは準優勝、2017-18シーズンは優勝を果たしている、昨季はアディ・ヒュッター 監督が就任したばかりで、システム変更など新戦術にトライしていたこともあって1回戦で敗退した。苦い記憶も喜びの記憶も鮮明なだけに、リーグ戦よりも2つのカップ戦に闘志を燃やすことは理解できる。

 しかもドイツ杯では、フランクフルトがライプツィヒを破り、ブレーメンもドルトムントを倒している。8強の中に強豪が数えるほどしか残っていないチャンスだ。

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