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原口元気、好調維持も「納得がいかない」。
1部昇格への道は厳しく (3ページ目)

  • 了戒美子●文 text by Ryokai Yoshiko
  • photo by Getty Images

「中盤の底から持ち上がった時の方が、チャンスになっていた。(自分がトップ下で出ている時に、ボランチで)それをやってくれる選手がいればいいんだけど、ボールが入ってこないのもわかるでしょう?」

 本来はトップ下で攻撃陣を動かしながら、自身も得点に絡みたいところ。どうにもならない状況に、ぼやくように話した。

 とはいえ、たとえ自分にボールが回ってこなくても、この日のチームの戦いぶりには、「悪くなかったと思う。みんなよく走って戦っていた」と、それなりに手応えも感じていた。だがそれも、最後の最後にセットプレーでやられるまでの話だ。

 アディショナルタイムに入って、ハノーファーは相手にCKを与えてしまう。この時、ゴール前で混乱が起きた。原口へのベンチからの指示は、マーティン・ハルニクのマークだった。だが、ハルニクにはすでに別の選手がマークについていた。ハンブルガーはラストチャンスにかけるため、GKも前線に上げていた。自分がハルニクにつく必要がないと判断せざるを得なかった原口は、相手GKを見ることにしたと言う。結局、ゴール前でのマークの混乱が収まらないまま、原口の頭上を越えたボールを決められた。

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