2020.02.17
本田圭佑をキープレーヤーに。
ボタフォゴ新監督がクラブに要求した条件
- リカルド・セティオン●文 text by Ricardo Setyon
- 利根川晶子●翻訳translation by Tonegawa Akiko
「本田圭佑は模範的なプロフェッショナルだ。ここ数日の彼を見ただけでも、それはよくわかった。彼の質の高い振る舞いには、チームの皆が驚かされている。ピッチでの練習でも、ジムでのトレーニングでも、つねに節度と秩序を保ち、決して問題は起こさない」
ボタフォゴの監督に就任したばかりのパウロ・アウトゥオリは、本田についてそう語っている。ボタフォゴの新監督に就任したパウロ・アウトゥリオ photo by KYODO ほんの少し前まで、アウトゥオリは、以前からやりたいと望んでいた仕事に就いていた。サントスで、テクニカルディレクターをしていたのだ。アウトゥオリはもう監督はしないと決心していた。これから自分がやるべき仕事は、ピッチの中ではなく、外からチームを率いることだと思っていた。しかし、その決心から数か月後、彼はまたベンチに戻ってきた。
アウトゥオリが監督業を辞める決心をしたのは理解できる。監督として、彼はすでにほとんどのタイトルを手に入れ、それなりに十分な報酬も得てきた。やるべきことはすべてやり尽くしたのだ。