欧州CL通3人がユベントスの不安材料を解析!「4バック固定は危険」 (2ページ目)

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倉敷 今季のドイツ・ブンデスリーガは開幕節からVARが試合に介入しすぎると問題になっていましたから、ここにも目立つ人がいたのかな?と疑ってしまいますね。

 国内では審判も上手に味方につけると対戦相手から揶揄されることもあるユベントスですが、今回は違いましたね。少ない点差でしっかり勝つのがマッシミリアーノ・アッレグリ監督のスタイルですが、今回は2失点してアウェイゴールも奪えなかった。これは第2戦での誤算でしょう。対処が難しいと思います。今季は3点目をなかなか奪えないでいるからです。まずは2-0を目指すかもしれません。

中山 今シーズン序盤の戦いぶりを見たとき、ユベントスは優勝候補筆頭に挙げてもいいんじゃないかというくらい強かった。いろいろな戦い方ができるし、クリスティアーノ・ロナウドが加入したことで確実にパワーアップしていましたしね。

 ところが、次第に3バックを使うケースがほとんどなくなって、基本が4-3-3もしくは4-2-3-1と、4バックしか使わなくなってしまいました。昨シーズンまでのユベントスは試合によってアッレグリが自在に戦術を変えるということが特徴のひとつでしたが、今シーズンはそういった変化がなくなったことで、対戦相手にとっては戦いやすいチームになってしまったように見えます。

倉敷 おふたりに質問したいのですが、ユベントスが4バックに固定した理由は、今シーズンからロナウドが加入したことと関係があるのでしょうか?

小澤 あると思います。

倉敷 中盤のブレーズ・マテュイディはロナウドの背後をカバーするためにかなりのエネルギーを費やしてしまい、3バック時は遅れが出てしまう傾向がありますね。

中山 この試合でもそうでしたが、前線左のロナウドが中央、右サイドと自由に動くため、それに伴ってマリオ・マンジュキッチとパウロ・ディバラもポジションチェンジを繰り返すという傾向があります。そうなると、当然前から相手の最終ラインに効果的なプレッシャーをかけることができないので、アッレグリとしては最終ラインを3枚にするのが怖いと考えているのではないでしょうか。要は、守備バランスの問題ですね。

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