2019.03.06

欧州CL通3人がユベントスの不安材料を解析!「4バック固定は危険」

  • photo by Getty Images

蹴球最前線──ワールドフットボール観戦術── vol.56

 サッカーの試合実況で日本随一のキャリアを持つ倉敷保雄、サッカージャーナリスト、サッカー中継の解説者として長年フットボールシーンを取材し続ける中山淳、スペインでの取材経験を活かし、現地情報、試合分析に定評のある小澤一郎――。この企画では、経験豊富な達人3人が語り合います。今回も欧州CLの注目カードについて分析する。テーマは、開幕前に優勝候補と目されていたユベントスと、アトレティコ・マドリーの一戦。

――今回は、チャンピオンズリーグのラウンド16のなかから、アトレティコ・マドリー対ユベントスの第1戦をお三方に振り返っていただき、3月12日に行なわれる第2戦を展望していただきたいと思います。

アウェーで敗戦し、ホームで巻き返しを図るユベントス倉敷 ホームのアトレティコが2-0で先勝。ユベントスはフルタイムで枠内シュート3本しか打てませんでしたし、珍しくインスピレーションにも欠けましたね。

中山 とくに後半は枠内シュート1本。ほとんどチャンスを作れずに守勢に回ってしまいました。確かに72分にミラレム・ピアニッチが負傷交代をしたというエクスキューズはありますけど、その後は2失点も含めてまったくよいところが見当たらなかったという印象を受けました。

倉敷 VARに関する議論はこの試合でもおこりました。アトレティコは78分にホセ・マリア・ヒメネスがコーナーキックから先制ゴールを決めましたが、シュートの直前にヒメネス自身にファールがあったように見えました。

小澤 あのゴールの前にアルバロ・モラタがヘディングシュートを決めた場面では、モラタが手でジョルジョ・キエッリーニの背中を押したということで、VARによってゴールが取り消されましたからね。あれをファールとするなら、ヒメネスのプレーもVAR判定にかけてもよかったのではないでしょうか。そもそもモラタのファールも、確かに手はかかっていましたが実際にキエッリーニを押していたのかどうかは怪しかったと思います。

中山 確かにあのシーンでは、キエッリーニの演技が入っていたように見えました。競り合いに負けたと判断した瞬間にVARを意識した演技に切り替えるとは、さすがイタリア人だなと見ていて思いました(笑)。

倉敷 VARの使い方によってはもはや違う競技になりそうで心配です。

中山 この試合はVAR担当も含めて審判団全員がドイツ人でした。