異能の人・小林祐希が語る「サッカー、農業、美容サロン、麻雀」 (4ページ目)

  • 栗原正夫●文 text by Kurihara Masao

「そうですね。オランダに来て、トップ下はダメで、この2年間、『適性はボランチだ』と言われてそこで試合に出続けてきました。もちろんトップ下をやりたいですし、そこへのこだわりもあります。ただ、それにこだわりすぎてもよくないし、場合によっては違った場所で輝けることだってあるじゃないですか。1度失敗したからといって、セカンドチャンスがないっておかしいと思いますし、もし本気で何かしたい人がいたら、少しでも力になりたいんです」

――今年のオフも、短い時間のなかで多くの人と会い、忙しく過ごしていたようですね。

「本業はサッカー選手だし、オフしか動けないということもありますから。だから可能な限り、帰国していたときは挨拶回りをしたり、人と食事に行ったりしていました。京都や伊勢にも短い旅行に行きましたが、そこでホテルに泊まった際にはホスピタリティやおもてなしについて学んだりしました。

 たとえば、いい接客と悪い接客の概念については人によっても違うし、紙一重な部分もありますが、お客として経験することで、自分なりに感じることもあるじゃないですか。ホスピタリティって、美容サロンでもカフェでも、何をやるにしても必要ですからね。

 最近は麻雀にも凝っていて、オフのときは経営者の方などと打ったり、オランダにいるときは家でひとりで打つこともあります(笑)。オレは人とのつながりを大事にしていますし、麻雀は長い時間4人で卓を囲むので、あれこれ話もできて、いいコミュニケーションの場にもなるんです」

――自宅ではピアノも弾くとか。

「ある日突然やりたくなって、麻雀セットと一緒に買ったんです(笑)。でも、音楽って集中力を高める効果があって脳にもいいらしいんです。気分転換には最適ですよ」

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