これまでとはちょっと違う。大迫勇也は
森保ジャパンに何をもたらすか (2ページ目)
「僕が(役割的に)死ぬ試合もあるし、すごく生きる試合も出てくることは、承知のうえで取り組んでいる。そのなかでチームが勝ち点3を取れることをまず焦点を合わせている。もちろん真ん中から前目でプレーすること、得点をとることが一番ですけど、今日も"もうちょっとあそこできたら"、というのはありました」
チームは全体的に守備的で、大迫はプレスをかけにいくことで体力を奪われた。後半になると、相手ゴール前へのロングランも見せたが、パスはほしいタイミングではこなかった。
「まあ、それは仕方ないことなので......。ただもっと、前節、前々節みたいな、見ていてもやっていても躍動感のあるサッカーというのをこのチームはできると思うから、また取り組みたいと思います」
指揮官の采配に納得しているのはもちろん、チームメイトへの信頼も強い。自分の役割に徹しながら、まだまだ自分もチームも成長できる。そんな手応えを得て、新たな可能性を感じさせるのが今季の大迫だ。
そんな大迫が、森保ジャパン2度目の日本代表合宿に招集された。
9月の代表メンバーは、ロシアW杯組出場組を除く若手中心で、すでに代表の中核である大迫は言ってみれば"お休み"だった。それでも大迫は「まあ、行くつもりでしたけどね......」と、少し複雑そうだった。今回はすっきりとした気持ちで日本に帰国する。
「もちろん、まだW杯での悔しさがあるし、あの悔しさをしっかりと生かせると思う。それなりの覚悟とエネルギーが代表の試合には必要なので、また日本に帰って準備したいです」
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