香川真司が久保裕也を高評価。
自らのポジション争いは「貪欲に」 (2ページ目)
試合後、2人はユニフォームを交換していた。「久保のほうから求められたのか?」と質問されると、「もちろん!(笑) うそ、うそ。リスペクトですよ、お互いの(笑)」と、先輩感を漂わせた。
その香川は、すでに4-0となっていた62分から交代で出場した。「1点獲りたかったのでは?」と尋ねると、「まあ、大差だったので別に。まあ、獲りたかったですけどね、もちろん」と、正直に認めた。
とはいえ、出場機会が巡ってこなかった時期とは違い、その様子は落ち着いている。そして新監督のもと、新加入選手も多いなかで、ここまで決して安定した戦いぶりとはいえないチームに冷静な目線を向ける。
「チームは決してうまくいっているとは思わないです。もちろん、初めからうまくいくのも難しい話。監督が代わって、選手もかなり入れ替わって、最初はうまくいかないのは当然です。だから、それをうまく修正しながら、忍耐強くやる必要がある。今日、こういう大差で勝ったことは、次につながる非常に大きな勝利ですし、これを自信にして次に向かいたい。1試合1試合、うまく戦い続けて成長し続けなきゃいけない。まだまだ先は長いと思うので、忍耐強くやってく必要があると思います」
FWにも攻撃的MFにも新旧多くの選手がひしめくドルトムントで、自分の課題については明確に分析している。
「今日、僕はあらためてマルコ・ロイスを尊敬しました。やはりボールは(自分に入るよりも)もっと彼には入るし、そしてそれを、どんな形であれ(得点を)決める。『なるほどな』と感じさせるものが非常にある。信頼を得るには、こういうところで結果を残すことももちろんですけど、自分の得意なもの、形を周囲にどれだけ示せるか。
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