検索

CL決勝を待ちきれない3人が、
ジダンとクロップの戦術を夜通し語る (3ページ目)

倉敷 続いてフォーメーションを予測します。おそらくリバプールは4-3-3で間違いないと思いますが、バリエーションを持つマドリーはどのフォーメーションを選択すると思いますか?

小澤 やはりシーズン終盤の流れで言うと、中盤、とくに両サイドの守備は強化したいと考えるでしょうから、まず「BBC」が揃ってスタメンというのはないと思います。ロナウドを前線で使うことは間違いないとして、そのパ-トナーとして順当にカリム・ベンゼマを使うか、それともここに来て調子を上げているガレス・ベイルを使うのか。いずれにせよ、4-4-2のシステムを用いることは間違いないでしょう。

 個人的には、バイエルンとの準決勝ファーストレグの布陣は、非常に攻守のバランスがよかったと評価していて、その時の前線は右にルーカス・バスケス、1トップにロナウド、左にイスコでした。左にイスコを使った場合でも、彼は自由に中央に動いてプレーするので、左SBのマルセロも高い位置をとってプレーすることができます。

中山 ジダンが4-3-3を使ってリバプールと同じ布陣で力勝負、つまり個人能力で勝負を仕掛けるのか、あるいは守備バランスを意識して4-4-2で戦うのかで、マドリーの戦う姿勢がうかがえますね。

 そのうえで、今シーズンのジダンの采配から見て取れるのは、常に強者として王道を歩んでいるというより、対戦相手によって"手を替え品を替え"というスタンスで戦っているように見受けられるということです。

 そう考えた場合、この試合ではマルセロがモハメド・サラーとマッチアップするので、マドリーはそこをどう対処するのかが最大のカギになると思っていて、そうなるとジダンは4-4-2にして、ロナウドとベンゼマの2トップ、中盤の右にバスケス、左にマルコ・アセンシオを配置してスタートする可能性も十分にあるのではないかと見ています。

3 / 7

厳選ピックアップ

キーワード

このページのトップに戻る