CL決勝を待ちきれない3人が、
ジダンとクロップの戦術を夜通し語る (7ページ目)
今シーズンのチャンピオンズリーグは相手の良さを消すよりも、自分たちの良さを出そうとして戦うチームが目立っていて、面白いゲームが多いシーズンでした。なので、決勝でも今シーズンを象徴するようなスペクタクルマッチが見たいですし、実際にそういうゲームになると予想しています。
小澤 僕も同じです。ここ数年のヨーロッパの変化を見た場合、3バック(5バック)でも4バックでも守れる守備的戦術は大分整備されていて、逆に相手が前からはめてきた時にそれを剥がし、一気にカウンターでゴールを奪うといった攻撃面の進化が見られるようになっています。そういう点で、お互いの良さを消し合うチームより、お互いの良さを出し合うサッカーチームが上位に残っている印象があるので、その傾向を象徴するような決勝になると思います。
それと、ロナウドやサラーといったスター選手がいるのですが、彼らを輝かせるための周りの選手の働き、チームとしてのオーガナイズの部分に着目してみると、また違った面白さというか、サッカーというスポーツが持つ駆け引きの魅力を発見できるのではないでしょうか。
倉敷"王者"対"挑戦者"という図式で見るとわかりやすいですね。3連覇を狙うマドリーと、久しく優勝のないリバプール。監督としてもレジェンドへの道を突き進むジダンが勝つのか、選手時代にはほとんど実績のないクロップが、同じようなキャリアを持つジョゼ・モウリーニョが成し遂げたように大会を制覇できるのか。
そしてエースの対決。すでに多くのものを獲得しているロナウドか、ニューカマーとして日本でも多くのファンを獲得しているサラーか。王者が経験値を駆使して若い才能を抑えるのか、若い才能が王者を打ち砕いてみせるのか。
とてもわかりやすい部分が多く、一方で戦術的な部分も楽しめるカードです。サッカー観戦キャリアに関係なく、たくさんのファンがこの話題で盛り上がる一戦になることを期待したいですね。
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