代表からエイバルに戻った乾貴士。
ここに欧州サッカー選手の日常がある (4ページ目)
だからこそ、代表からチームに戻った初戦で喫した完敗に、反省ばかりが口を突いて出る。
「攻撃ももっとやれればよかったし、守備でももっと前からいければよかったんですけど、なかなかボールの取りどころもなくて、結構崩されるシーンも多かった。チームとしてどこから(ボールを奪いに)いくのか、どういうふうに(プレスを)ハメていくかをもう一度やり直さないと、今日みたいにキツくなっちゃうので。また監督から話があると思いますけど、しっかりやっていきたいなと思います」
エイバルは第3節までを終えて、1勝2敗と黒星が先行。昨季クラブ史上最高成績となる10位に躍進した伏兵も、今季は苦しいスタートとなっている。
「(チームの雰囲気は)別に変わらないですけど、このまま負け続けちゃうと絶対雰囲気はよくならないですし、どこかで(悪い流れを)断ち切らないといけない。得点数が少ないっていうのは、前の選手の問題なので、自分たちがもっと考えてやっていかないといけないと思います」
W杯出場を決めた喜びもつかの間、乾はスペインに戻って、冷や水を浴びせられるかのように、痛烈な洗礼を受けた。
だが、こうした日常が彼を強くし、日本代表へと導いているのもまた事実。これこそがヨーロッパでプレーする者の宿命であり、ある意味で特権でもあるのだろう。
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