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日本よりキツい状況に。アルゼンチン、
オランダがW杯予選で大ピンチ (4ページ目)

  • 杉山茂樹●文 text by Sugiyama Shigeki photo by VI Images/AFLO

 一方、欧州予選は13枠を巡る争いだ。A組からI組まで全9組の1位チームがまず通過。9ある2位チームのうち成績上位の8チームでプレーオフを行い、その勝者4チームにも出場権が与えられる。

 欧州の場合、W杯とW杯の中間年にユーロがあるので、物差しは4年単位と2年単位のものになる。4年単位、つまり2014年W杯と比較したとき、目にとまるのが、現在A組3位のオランダだ。前回W杯は3位。グループリーグでスペイン、3位決定戦でブラジルにそれぞれ大勝。強国らしさを見せつけたが、アリエン・ロッベン、ロビン・ファンペルシー、ディルク・カイト、ウェズレイ・スナイデルなど、攻撃的なポジションはベテラン選手で占められていた。

 そのメンバーは準優勝に輝いた前々回2010年南アフリカW杯も同様だった。同じような顔ぶれの攻撃陣で2大会続けて戦ってしまったツケがオランダには、いま現れている。

 オランダは悲哀をユーロ2016予選ですでに味わっていた。グループ4位。惜しかったわけではない。まさに屈辱的な敗退だった。

 現在の状況は、その時に比べればマシだ。逆転の可能性はまだ残されている。

 欧州予選A組の順位は、1位スウェーデン(13)、2位フランス(13)、3位オランダ(10)、4位ブルガリア(9)、5位ベラルーシ(5)、6位ルクセンブルク(1)。

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