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日本よりキツい状況に。アルゼンチン、
オランダがW杯予選で大ピンチ (3ページ目)

  • 杉山茂樹●文 text by Sugiyama Shigeki photo by VI Images/AFLO

 アルゼンチンは、前回2014年ブラジルW杯決勝でドイツに延長の末に惜敗し、優勝を逃したが、準優勝は開催国ブラジル(ドイツ、オランダに大敗し4位)を嘲笑うかのような好結果と言えた。

 一方で、チームの平均年齢は出場32か国中、最高齢の28.5歳(23人の登録メンバー)。4年後に不安を残したことも事実だった。

 代表チームにはよい循環が不可欠であることを、いまのアルゼンチンは物語っている。どこか勢いに欠けるチームを、名将サンパオリがどう立て直すのか。現在、予選4位でアルゼンチンのひとつ上を行くチリは、サンパオリが手塩にかけて育て上げたといっても過言ではない好チームだ。今度はそのチリを蹴落として這い上がることを義務づけられたサンパオリ。この2カ国のつば競り合いは興味深い。

 アルゼンチン苦戦の原因は、南米勢のレベルが上昇していることとも関係する。つい10年ほど前まで、ブラジル、アルゼンチン以外の南米勢は、W杯本大会で重要な立場にはなかった。ウルグアイ、コロンビア、チリにベスト8以上を期待することはできなかった。欧州の舞台、とりわけチャンピオンズリーグ(CL)を賑わすような選手も少なかった。

 時代は変わった。W杯ベスト8はもちろん、ベスト16を巡る争いもいっそう激化。アジアのチームは、そこに食い込む姿を想像することが難しくなっている。

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