ネイマール加入のPSGに対抗できるクラブは?
今季のリーグ・アン展望 (5ページ目)
チーム改革は現在も進行中で、今夏もセンターバックに元フランス代表のDFアディル・ラミ(前セビージャ)、ボランチにブラジル代表のMFルイス・グスタボ(前ヴォルフスブルク)、そしてトップにはFWヴァレール・ジェルマン(前モナコ)といった即戦力を次々に補強。ベテランと若手が見事に融合した豪華なラインナップとなった。
しかも指揮官は、かつてリールを優勝に導き、ローマで実績を積んだルディ・ガルシア監督。身上の攻撃サッカーが開花すれば、打倒PSGの最有力候補に躍り出る可能性も高い。
一方、今年1月に新オーナーが就任した北部の名門リールも要注目だ。新会長のジェラール・ロペスはロータスF1チームの代表なども務めるルクセンブルク出身の実業家。就任と同時に掲げた方針は、有望な若手を育ててチームを強化し、成長した選手を売却することで好循環を作るという、いわゆる「モナコ式スタイル」だ。そしてその指揮官として白羽の矢が立ったのは、会長自身がファンだったというアルゼンチンの名将マルセロ・ビエルサだった。
ビエルサ監督と言えば、2014-2015シーズンにマルセイユの監督を務め、無名の選手が多いチームに得意のアグレッシブな戦術を浸透させ、リーグ・アンに旋風を巻き起こした世界的名将である。今シーズンのリールも大物選手は皆無だが、有望な若手を積極的に補強しており、シーズン中にどのようにバケるのか期待大だ。2010-2011シーズンの優勝から久しく遠ざかっている名門の復活は、すべてビエルサ監督の手腕にかかっていると言っても過言ではないだろう。
5 / 6