ネイマールがPSGへ。世紀の移籍でバルセロナが失ったものと得たもの
「ネイ(ネイマール)とユニホームを交換したよ。今回がバルセロナの選手として最後のユニホーム交換になることを願っているよ。そうしたらレアルにとっての問題が減るからね」
7月29日、マイアミで行なわれたインターナショナルチャンピオンズカップ・バルセロナ対レアル・マドリードのクラシコ終了後、セルヒオ・ラモスはネイマールのバルセロナ退団騒動を冗談交じりで語っていた。だが、それは現実のものとなった。8月2日、ネイマールが父親、代理人とともにクラブを訪れ、チーム退団の意思を告げたことをバルセロナは公式声明として発表した。
ネイマールにとってバルセロナでの最後の試合となったレアル・マドリード戦 3日、ネイマールとPSGはバルセロナとの契約解除のための違約金をリーガに預けようとしたものの、スペインプロリーグ機構(LFP)は「PSGの経営は、サッカークラブとしてよりブランド力のあるレアル・マドリードやマンチェスター・ユナイテッドを上回るものではない。ファイナンシャルフェアプレー(クラブの健全経営のためにUEFAによって設けられた制度)に抵触する」という理由から受け取りを拒否。同協会会長のハビエル・テバスは「法廷で争う準備がある」と、スター選手の流出を阻止する姿勢を見せた。
だが同日、PSGはネイマールと5年契約を結んだことを発表する。
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