ネイマールがPSGへ。世紀の移籍で
バルセロナが失ったものと得たもの (3ページ目)
また、背番号11番が写っているポスターやメインキャラクターとして起用していた商品などはすべて差し替えを余儀なくされた。レンズを向けたくなる華のある選手の退団は、カメラマンたちにとっても死活問題であり、新シーズンに向けて特番を組んでいたテレビ局も再編集を強いられるなど、大なり小なり影響を与えている。
もちろん、失うものだけではない。ネイマールが退団したことで、固定されていたバルセロナの3トップに新たな風が吹くことになった。これまでは「バルセロナに移籍してもサブでしかないだろう」と、二の足を踏んでいた実力のある選手たちも興味を示すことだろう。
また、2億2200万ユーロ(約288億円)の違約金を手にするバルセロナを今、欧州のビッグクラブは、PSGを恐れたバルセロナと同じように恐れている。ユベントスのパウロ・ディバラ、ボルシア・ドルトムントのウスマン・デンベレ、アトレティコ・マドリードのアントワーヌ・グリーズマンが後任候補として挙げられており、今夏の移籍市場はネイマールを発端とした"玉突き移籍"が起こる可能性を含んでいる。
ともかく、今回の騒動はバルセロナにとってあまりにもショックな出来事だったに違いない。
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