ELで惜敗の瀬戸貴幸。月収2万円を経て、
ルーマニアから日本代表への挑戦 (4ページ目)
理由は明確だ。「CL でも、1次リーグには日本人が知らないようなクラブがひとつ、ふたつは出ているんです。だからチャンスはあると思う」という戦略だ。「あのアンセムをピッチで聞いてみたい」と少年のような目つきで語る。
今季のアストラは国内リーグで苦戦しており、CLはおろかEL出場権を得られるかどうかも微妙なところ。状況によっては移籍も考えられるが、あくまでCL、EL出場が基準であり、瀬戸にはそれを主張するだけの実績がある。
日本代表もCLも、決して簡単な目標ではない。年齢的にもそれほど多くの選択肢があるわけではないはずだ。だが、瀬戸のような独自の道を切り開いてきた選手であれば実現させてしまうかもしれない。そう思わせるパワーがある。若くから注目されるエリートでなくても、欧州でここまでやれる。そんな姿をもっと見せてほしい。
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