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出場激減に首をかしげる岡崎慎司。
ラニエリは何を考えているのか (4ページ目)

  • 田嶋コウスケ●取材・文 text by Tajima Kosuke
  • photo by AFLO

 しかし、あくまでも理論上の話である。MFエンゴロ・カンテを失った中盤はボール奪取力も運動量も低下し、岡崎をスタメンから落とした後は、前線からのプレス強度も落ちた。その結果、プレミアリーグでは開幕6試合で11失点。昨季に1試合平均0.94失点を誇った守備陣だが、今季は1.83点まで失点の数が増えている。粘り強さと安定感がなくなっているのは明らかだ。

 おそらくラニエリ監督は、昨季のプレッシングサッカーが相手に研究し尽くされていると考え、新しい策を模索しているのだろう。もちろん、ここにはクラブ史上最高額となる2900万ポンド(約39億4000万円)の大金で獲得したスリマニを起用しなければならない事情もあるに違いない。

「監督かコーチと、話をしたいなと。『なんで試合に出られないのか?』というのはちょっと気になるんで」と岡崎は言う。そのうえで、「俺は、自分のできることを増やしていくだけしかない。強い気持ちを持って、いつでも出られる準備をする。自分ができることは、大きくは変えられない。たぶん今は我慢の時期なのかな」と語った言葉は正しい。

 ただ、今季の出番減は岡崎のパフォーマンス云々より、監督の意向と狙いが多分に働いている気がしてならないのだ。

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