ブンデス2部開幕。ドイツ復帰の細貝萌が語る「名門でプレーする喜び」 (3ページ目)

  • 山口裕平●文 text by Yamaguchi Yuhei photo by Getty Images

 白星スタートを切ったとはいえ、シュツットガルトには課題も多く見られた。前半は積極的に攻めに出ようとするもミスが相次ぎ、カウンターから失点。後半から入ったMFアレクサンドル・マキシムの活躍で何とか逆転勝利を収めたが、選手と監督が入れ替わったにもかかわらず、攻め急いでミスからピンチを招く昨季までの悪い癖は消えていなかった。

 ビルドアップの起点となった細貝も、中盤でボールを持っても前線の選手と呼吸が合わないため、なかなか縦パスを入れることができなかった。縦パスが入らないなら横パスで相手を崩していかなければならないが、サイドバックの選手が低い位置のままだったため、有効な手段にならなかった。

 もちろん、チームに合流してからわずか10日程度ながら先発に名を連ねたことからはルフカイ監督からの高い信頼がうかがえるし、移籍したばかりでチームメイトからボールが集まるのはなかなかあることではない。ハーフタイムには前線の選手たちにボールを受けにくるよう要求。左SBのエミリアーノ・インスアとはパスを受ける位置のポジショニングについて話をして、改善も見られた。

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