UEFAスーパー杯でセビージャ
清武弘嗣がフル出場を果たした意味
レアル・マドリード戦にフル出場した清武弘嗣。左はセルヒオ・ラモス 今季ハノーファーからセビージャに移籍した清武弘嗣。だが、すぐに故障でチームを離脱し、治療のため日本に帰国。チームに合流したばかりの新人選手が、UEFAスーパーカップ(8月9日・スコピエ)にスタメン出場したのは予想外だった。
前シーズンのチャンピオンズリーグ(CL)覇者対ヨーロッパリーグ(EL)覇者で争われるこの一戦。シーズン開幕を告げる風物詩的なイベントだ。プレシーズンマッチならではのお祭り的なのどかさを残す一戦ながら、UEFA主宰の公式戦であり、高い格式を誇る。日本人の出場は、2002年大会(レアル・マドリード対フェイエノールト)の小野伸二に次ぐふたり目となる。清武はいきなり、たいそうな舞台に立つことになった。
そもそもの驚きはEL覇者、しかも3年連続、通算5回優勝の実績があるセビージャへ移籍を果たしたことにある。前シーズン、ブンデスリーガ18位で降格したハノーファーからの移籍は、まさに2階級特進に値する栄転だ。
香川真司のいるドルトムントと同格、あるいはそれ以上に相当するまさに欧州のトップクラブ。ここでスタメン出場を果たせば、日本人の欧州組の中でナンバーワンのポジションにつくことを意味する。
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