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「末恐ろしい10代」EURO2016に現れた、とんでもない逸材たち (4ページ目)

  • 井川洋一●文 text by Igawa Yoichi photo by GettyImages

 今大会では、アイスランドとの準々決勝までの5試合すべてに出場したが(フル出場はなし)、ドイツとの準決勝は最後までベンチを温めた。アタッ カーながら決定的な仕事がまだないため、それも仕方ないかもしれないが、記録の上ではすでに大きな足跡を残している。グループステージのスイス戦で時速 32.8キロを叩き出し、今大会最速のスプリントを記録しているのだ。

 名前をもじって"スピードキング"とも称えられているコマンに、決勝での出番は訪れるのか。若者に共通する継続性の欠如という課題はあるものの、好調時の彼を止められるDFはほとんどいない。ジョーカーとして勝負どころで投入するのも面白いはずだ。

■バルトシュ・カプストカ(ポーランド/19歳)

ビッグクラブも注目するカプストカビッグクラブも注目するカプストカ

 ハンガリーのラースロー・クラインハイスラーと並ぶ、今大会最大の発見のひとり。この19歳のアタッカーはほぼ無名の存在から、ユベントスやドルトムント、レスターといった有力クラブから注目を集めるまでになった。 初戦の北アイルランド戦で負傷明けのカミル・グロシツキに代わっていきなり先発すると、大人びた所作と洗練されたテクニックを見せたうえに、見事なボレーシュートも披露。88分まできっちりと仕事を果たし、1-0の勝利に貢献した。

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