想定される「4通りのEURO決勝戦」。対戦データで優勝国が見えた (3ページ目)
◆ケース(2)ポルトガルvsフランス
【ポルトガルvsフランス/最近10試合の戦績】
国際親善試合(1978年) ポルトガル●0-2○フランス
国際親善試合(1983年) ポルトガル●0-3○フランス
EURO1984準決勝(1984年) ポルトガル●2-3○フランス
国際親善試合(1996年) ポルトガル●2-3○フランス
国際親善試合(1997年) ポルトガル●0-2○フランス
EURO2000準決勝(2000年) ポルトガル●1-2○フランス
国際親善試合(2001年) ポルトガル●0-4○フランス
2006年W杯準決勝(2006年) ポルトガル●0-1○フランス
国際親善試合(2014年) ポルトガル●1-2○フランス
国際親善試合(2015年) ポルトガル●0-1○フランス
ポルトガルにとっては、ドイツ以上に対戦したくないのが、開催国のフランスだ。国際試合では、現在10連敗中。その間、主要国際大会の準決勝で3度対戦しているが、いずれも苦杯をなめている。40年以上前まで遡(さかのぼ)らなければ、ポルトガルがフランスに勝った記録はない。
さらにもうひとつ、ポルトガルには懸念されるデータがある。W杯とEUROにおいて、これまでポルトガルは開催国と5度対戦しているが、5戦全敗。格下と思われた韓国やスイスにさえ敗れている。
【ポルトガルの国際大会における開催国との対戦成績】
1966W杯準決勝 ●1-2イングランド
EURO1984準決勝 ●2-3フランス
2002年W杯GL ●0-1韓国
2006年W杯3決 ●1-3ドイツ
EURO2008GL ●0-2スイス
データを見る限り、決勝でフランスとの対戦が実現すれば、ポルトガルに勝ち目はない。自国開催の国際大会(1984EURO、1998年W杯、2003年コンフェデレーションズカップ)3連覇中というフランスが、その記録をさらに更新することになるのではないだろうか。
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