想定される「4通りのEURO決勝戦」。対戦データで優勝国が見えた

  • 宝田雅樹/National Football Teams-Results●文&データ text&data by Takarada Masaki/National Football Teams-Results
  • photo by Getty Images

 熱戦が続くEURO2016は、いよいよベスト4が出そろった。ポルトガルvsウェールズ、ドイツvsフランスの準決勝2試合も、見応えのある熾烈な戦いが期待される。

   そんな白熱の準決勝を前にして、ここではイチ早く、国際主要大会では初の決勝カードとなることが確定した4パターンの対戦を分析。頂点に立つのは、初のタイトルを狙うポルトガルか、ウェールズなのか、それとも優勝常連国のドイツか、フランスなのか、データを基に占っていきたい。

◆ケース(1)ポルトガルvsドイツ

【ポルトガルvsドイツ/最近10試合の戦績】
W杯欧州予選(1985年)     ポルトガル○1-0●西ドイツ
国際親善試合(1990年)     ポルトガル△1-1△西ドイツ
国際親善試合(1996年)     ポルトガル●1-2○西ドイツ
W杯欧州予選(1996年)     ポルトガル△0-0△ドイツ
W杯欧州予選(1997年)     ポルトガル△1-1△ドイツ
EURO2000GL(2000年)      ポルトガル○3-0●ドイツ
2006年W杯3決(2006年)    ポルトガル●1-3○ドイツ
EURO2008準々決勝(2008年) ポルトガル●2-3○ドイツ
EURO2012GL(2012年)      ポルトガル●0-1○ドイツ
2014年W杯GL(2014年)     ポルトガル●0-4○ドイツ
※ドイツは西ドイツ時代を含む。GL=グループリーグ(以下同)

 決勝戦でこの対決が実現すれば、2008年大会の準々決勝、2012年大会のグループリーグに続いて、EUROでは3大会連続の顔合わせとなる。また、2006年ドイツW杯3位決定戦、2014年ブラジルW杯のグループリーグでも両者は対戦していて、直近5度の主要国際大会において、4度も激突している"因縁のカード"とも言える。

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