スペイン国王杯決勝直前。セビージャの「バルサいじめ」が冴える理由 (4ページ目)

  • 小宮良之●文 text by Komiya Yoshiyuki photo by Mutsu Kawamori/MUTSUFOTOGRAFIA

 そして敵のタイプによっては、前線に長身FWフェルナンド・ジョレンテを投入し、高さと強さで相手のセンターバックを圧迫し、ゴリゴリとゴールを狙える。そもそも、高さのある選手が多く、セットプレーも一つの武器。そうした戦い方の厚みが、セビージャを手強くしている。

「エメリは我々バルサとの試合で、いつもいい準備をして挑んでくる。自分たちのことをよく研究しているね。幾つもの罠を仕掛けてくるから、我々はそれを潜り抜けなければならない」

 バルサの左サイドバックであるジョルディ・アルバはエメリの戦術を警戒している。

 スペイン国王杯決勝、セビージャはバルサに挑む。はたして、エメリはどんな計略を用いるのか――。最強軍団を奈落の底に突き落とすための数式を、彼ならすでに見つけ出しているかもしれない。

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