2016.05.22

スペイン国王杯決勝直前。セビージャの「バルサいじめ」が冴える理由

  • 小宮良之●文 text by Komiya Yoshiyuki photo by Mutsu Kawamori/MUTSUFOTOGRAFIA

スペイン国王杯決勝でバルセロナと対戦するセビージャ 今年2月、カンプ・ノウでの試合後のことだ。

「今シーズン、もっとも手強い相手だった」

 FCバルセロナのルイス・エンリケ監督はそう言って、大善戦を見せたセビージャを称賛した。今となっては軽く聞こえるが、当時34試合無敗と無敵だったバルサを昨年10月、最後に破ったのがセビージャであり、カンプ・ノウでも互角の戦いだった(結果は2-1でバルセロナの勝利)。

「セビージャはよく鍛えられたチーム。あらゆるやり方で、敵にダメージを与えられる。とりわけ、スペースを利用するのがうまいアタッカーが多く、スピードに優れ、得点力も高い。今夜も先制されてしまったし、内容に関しては正直、アウェーよりも苦しんだほどだね」

 ルイス・エンリケは口元を引き締めた。

 5月22日、バルサは再びセビージャとスペイン国王杯決勝で激突する。リーガを制し、2つ目のタイトルを確保するために負けられない。乾坤一擲(けんこういってき)の気概で挑んでくるだろう。

 では、伏兵セビージャの戦いのロジックとは。