2016.05.21

ハーフナー・マイクの叫び
「俺が行きたいのは五輪ではなくW杯」

  • 中田徹●取材・文 text by Nakata Toru  photo by AFLO

 今季、ADOデン・ハーグのハーフナー・マイクがオランダリーグで挙げた「16ゴール」という数字は、欧州主要リーグの日本人選手・最多得点記録だという。その内訳は、右足で「4」、左足で「5」、ヘッドで「7」。2月14日のエクセルシオール戦(第23節)で今季12ゴール目を決めたとき、オランダメディアは「4(右)−4(左)−4(ヘッド)」と綺麗に揃ったバリエーションに驚いた。

ハーフナー・マイクはオランダリーグ復帰1年目で16ゴールを挙げた 利き足の左足からは、昨年9月19日のズヴォレ戦(第6節)の先制弾のように、コースを狙い澄ましたテクニカルなシュートが放たれる。逆利きの右足で決めた4ゴールは、すべてワンタッチによるものだ。そのなかには、9月27日のエクセルシオール戦(第7節)のように、相手DFを背負ってスライディングしながら右足アウトフロントで流し込む、難易度の高いゴールもあった。

「ボールがあるところに、蹴りやすいほうで蹴るというだけです(笑)。たしかに左足のほうが得意ですが、別に右足も悪くないです。まあ、試合中に足を使い分けるとかはない。使いやすいほうを使う感じでやってますね」

 何より相手チームを恐れさせたのが、ハーフナーのヘッドだ。8月23日の対ユトレヒト戦(第3節)、チームに貴重な勝ち点1をもたらしたゴールは、自陣からのアーリークロスに対し、相手のセンターバック(CB)に競り勝って決めたもの。〈あまり大げさに言うなよ〉と言わんばかりにハーフナーは、「あれは相手GKのポジショニングが悪かっただけ」と振り返ったが、今から思えば、今季ブレイクしてのちにオランダ代表に招集されたCBティモ・レッチェルトとの競り合いだっただけに、価値も高い。