途中交代にも冷静な岡崎慎司。
理由は「初めての優勝争い」だから (2ページ目)
一方、「戦術的理由」からベンチに退いた日本代表FWとしては、消化不良の一戦になった。ラニエリ監督の会見が行なわれる前にミックスゾーンに姿を見せた岡崎は、「交代理由? 監督からは、いつも説明がないんで。自分としても、そういうのは逆に欲しくない。気を遣われるのが一番嫌なんで」と、自身の交代策について話した。
そのせいか、「怖いプレーがあまりできなかった」と反省を口にしたが、「自分にとって不利なときもあるんですよね。まあ、こういう交代は仕方ないかなと思う」と、試合展開から交代を命じられたことも感じ取っていた。さらに、「落ち込むことではない。僕個人としては悪くなかった」と気丈に話した。
岡崎が前半だけで交代を命じられるのは、この試合で4度目のこと。過去3回はシーズン前半戦に集中しており、最後の1回は10月17日のサウサンプトン戦(2-2のドロー)までさかのぼる。久しぶりに前半だけで交代させられたが、同じ采配でも約5ヶ月前とは受け取り方に違いが見えた。
もちろん、前半だけで交代させられることへの課題は一緒だ。システムチェンジによる交代であっても、「(そういう立ち位置を)俺としては変えていきたいと思っている。たとえば、前半でゴールを決めていたら、たぶん70~80分はプレーできていたかと。俺が目指すのはそこです」と言う。
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