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途中交代にも冷静な岡崎慎司。
理由は「初めての優勝争い」だから (4ページ目)

  • 田嶋コウスケ●取材・文 text by Tajima Kosuke  photo by Getty Images

 思い返せば、シーズン前半戦の岡崎は前半だけで交代を命じられると、「『(交代が)俺かよ......』という気持ちがあった。これは前節で(先発を外されたときも)そうだったけど、『結局、俺かぁ』って」と素直に思いの丈を口にしていた(第5節・アストンビラ戦後)。

 ところが今、レスターの置かれている状況は、当時とまるで違う。シーズンが残り9試合になっても首位の座をキープし、2位のトッテナム・ホットスパーとの差を5ポイントに広げた。3位のアーセナルとは、実に8ポイント差である。プレミアの頂(いただき)が、おぼろげながら見えてきた。

「今シーズンは監督の交代策がハマっていて、後半から良くなるパターンが多い、僕が後半から出場し、内容が良くなる試合も経験している。そういう意味では、誰かが犠牲にならざるを得ないときもある。だって、優勝争いを戦っている、首位を走っているチームなんですから。自分はそこに割って入ろうとしているのだから、こんなことでめげていてはダメ。あきらめずにガンガンいけばいい」

「残り9試合、がんばりたい」と語る岡崎慎司。いよいよシーズンのクライマックスに突入するが、はたしてレスターの「背番号20」はここまでの経験を生かし、前線での"違い"となってチームを頂上へと導けるか。


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