注目はミランの将来へ。アジアの投資家たちと本田圭佑 (2ページ目)
数ヵ月前、バルバラ・ベルルスコーニ(シルビオの娘)は、ミラン自前の新スタジアム建設のプロジェクトを発表した。建設予定地は、昨年完成した新オフィス、カーサ・ミランがあるポルテッロ地区からさほど遠くない場所。つまりミラノの街の中心地である。もちろんプロジェクトを遂行するには巨額の資金が必要となり、そのためにミランは新たな経営パートナーが必要になる。
ミランと、特にベルルスコーニの持ち会社でミランの親会社でもあるフィニンベストグループは、ベルルスコーニがミランを手放すことについては否定している。株は売っても、筆頭株主はあくまでもベルルスコーニであるというのだ。ただしそれでも噂は消えることなく、ミランの周りでさまざまな憶測が飛びかっている。
その主な内容はこうだ。
現在2つのグループがミランの所有権を狙って火花を散らしている。どちらもアジアの投資家である。
一人は香港の実業家リチャード・リー氏で、ミランの株の70%の保有を狙っている。ベルルスコーニ会長の別荘であるビッラ・アルコレからリー氏が出てきたところを、先週スカイスポーツのテレビカメラがとらえている。このリー氏は2年前までイタリア車の2大メーカー、フェラーリとマセラティの正式なディストリビューター(販売代理店)でもあった。
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