ユーベを苦しめた本田圭佑。敗戦にもミランに朗報 (2ページ目)
しかし気持ちだけでは守備の脆さをカバーすることはできなかった。今シーズン9度目のCKからのゴールを決められてしまったのだ。これは非常にネガティブな記録である。また同点に追いついたあと、たった3分でまたユベントスに追加点を許してしまったのはあまりにも早すぎる。
今のユベントスを破るのはやはり至難の業であった。しかしこの先、ミランにとってはラッキーなカードが続く。2試合連続のホームゲームで、それも対戦相手はエンポリとチェゼーナ。どちらも現在ミランより下位のチームであり、一気に順位をあげるチャンスである。
良いメンタリティーの他に、冬のメルカートでの補強がうまくいったことをインザーギはこの試合で確認した。彼らがこの調子で活躍してくれれば、ミランが今シーズンの最低目標であるヨーロッパリーグ出場権(5位以内)を手に入れる力となってくれるだろう。
DFのルーカ・アントネッリは左サイドに安定を与えてくれた。彼はジェノアのキャプテンだったが、9シーズン前にはミランの選手でもあった。だからミランに慣れるのも他の新加入の選手より人一倍早かったのだろうか、ミランでの第二のサッカー人生を彼はゴールという形で飾った。
センターバックのガブリエル・パロッタは、他の守備陣とともにこの日3点をユベントスに許してしまったが、W杯前にはセリエA最強のDFの一人と言われていた選手だ。まだフルスロットルではないが、その力を垣間見せていた。
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