2015.02.09

快勝ドルトムント。香川真司の言葉に表れた復活の兆し

  • 了戒美子●文 photo by Ryokai Yoshiko
  • photo by Getty Images

 2月7日のフライブルク戦、ドルトムントが3-0で待望の勝利をつかんだ。第14節ホッフェンハイム戦(12月5日)以来、実に6戦ぶりの勝利。香川真司はその瞬間、ピッチで仲間たちと喜びを分かち合うことができた。香川のリーグ戦でのフル出場は第8節ケルン戦(10月18日)以来のことになる。

 その口調はなんだか、しみじみとしていた。

「こういう感覚はすごく長く得られなかったことだから......。ただ、こんなことで一喜一憂している暇はないので、無理にでも切り替えたいです。ただ、気分は悪くないですね」

フライブルク戦に先発フル出場した香川真司 試合後のアドレナリンが出た状態、まだ興奮からさめない状態でのインタビューでは、選手は早口になりがちだ。だがこのときの香川はことさらゆっくりと、噛み締めるように言葉を選んでいった。もちろんこの1勝でこれまでの低調な結果が解消されるわけではないし、順位が上がったとはいえまだ16位に過ぎない。それでも「ほっとした」という気持ちには共感できた。

 ただ、そこで疑問がわいてくる。その「悪くない」という感覚はチームの勝利に対するものなのか、個人のパフォーマンスに対するものなのか、それとも様々なものが入り交じっているのか。何しろチームも香川自身も、会心の結果を出せたのは昨年9月13日の復帰戦以来といっていいくらい、久々のことだからだ。

「チームとしてもそうですし......」と言う香川は、一旦間を置き、こう続けた。

「まあチームとして、が大きいのかな、やはり」

 自分のプレイに言及するのかと思ったのだが、そうではなかった。