2015.02.08

マドリードダービーに完敗。レアル最大の問題は両翼

  • 山本孔一●文 text by Yamamoto Koichi
  • photo by Mutsu Kawamori/MUTSUFOTOGRAFIA

 2月7日、ビセンテ・カルデロンで行なわれたマドリードダービー。結果は4対0とホームのアトレティコ・マドリードが完勝した。アンチェロッティ監督がレアル・マドリードを率いるようになってから、アトレティコとの対戦成績は3勝5敗3引き分け。今季に関しては4敗2引き分け(スペインスーパー杯、国王杯を含む)と、今後チャンピオンズリーグでの対戦がなければレアル・マドリードはアトレティコに勝つことなくシーズンを終えることになった。

 2シーズン前の国王杯決勝でミランダのゴールによって敗れるまで、レアル・マドリードは14年間アトレティコに勝利を許さず、お得意様の1つにしていた。エースのクリスティアーノ・ロナウドも15得点という数字が示すようにダービーを得意としており、ファインゴールを決めてはアトレティコサポーターの失意のため息を誘っていた。だが、それはもう遠い昔の出来事と感じるほど、アトレティコから快勝を手にすることができずにいる。

 これまでの試合は、レアル・マドリードが試合を支配しながらアトレティコがセットプレイやカウンターからのワンチャンスをものにして勝利を手にしていた。だからレアル・マドリードサポーターからすれば「事故」だと片付け、忘れることもできた。だが、この日の戦いは言い訳が見つからないほど、完膚なきまでに叩きのめされた。

完敗に呆然とするクリスティアーノ・ロナウド 試合後のミックスゾーンでは、普段はなかなかメディアの前に出てこないクリスティアーノ・ロナウドが、不甲斐ない試合をした責任を感じたのか記者の質問に応対した。だが、記者が先日のコルドバ戦の退場に対して質問すると、「いつの話をしているんだ。頭がいいとは思えない」と言葉を荒げる。同じくアトレティコの先制点に関してミスと言われたGKカシージャスは「1点目がミス? ピッチの外からはそうかもしれないが、中からは違う」と声のトーンを上げて答えていた。敗戦のフラストレーションは明らかだった。

 敗因は何だろうか。