降格圏脱出のニュルンベルク。清武弘嗣、「今年は運が良さそう」 (2ページ目)
すると20分、ヘルタにミスが出る。ゴール前から中盤へとつなごうとしたボールが、ニュルンベルクのMFフォイルナーの前に転がる。フォイルナーはそのままシュートをして同点に。ヘルタの細貝萌は語る。
「この前(フランクフルト戦)の失点もミスからやられてしまいました。今回もクリアミスと言えばクリアミス。簡単にクリアしておけば良かった。ああいうので流れが一気に変わってしまうので、気をつけないといけないなと思います」
この後、ヘルタはボールを奪ってはショートカウンターを幾度となく繰り返した。サイドからスピードのある攻撃を見せ、クロスを入れる。だが、ニュルンベルクはことごとくはじき返した。ゴール前にしっかりと人数を掛けあわてずに対応し、ピンチを防いだ。
後半に入っても、ニュルンベルクが試合の主導権を握っていたわけではない。それでも68分、中盤からの縦に速いパスから始まった攻撃で、最後はFWドロミッチが詰めて逆転に成功する。
「味方ががんばってくれてありがたい」と、清武は言う。長谷部誠をはじめ、負傷者が続出する中、出場しているメンバーで勝ち取った勝利だという自負がちらりとのぞいた。
試合終了直前には、ニュルンベルクの選手がゴール前でのハンドで一発退場の判定を受けるというピンチがあった。だが、その直前にヘルタ側にオフサイドがあったと副審からの申し出があり、退場の判定が覆(くつがえ)るという珍しい事態が起きた。皮肉なことにロスタイム、今度はニュルンベルクがPKを獲得、ドロミッチがこれを落ちついて決めて3-1とした。
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