相手が恐れるような強豪ではなくなったマンUの現状 (3ページ目)
これが本当の強豪チーム、例えば現在ならバイエルンであったら、と思う。一気にたたみかけ試合を決めてしまうはずだ。相手に「かなわない」という印象を与えるまで叩きのめす。シュツットガルトの酒井高徳は「こんなこと、口に出していいのかわからないけど」と前置きしながら「バイエルン相手にはちょっとかなわないなって思ってしまう」と 苦笑いしていた。だが最近のユナイテッドは、そんな印象を相手に与えることがまずない。
カーディフのマッケイ監督は満足気に「王者相手に良いプレイをした。特に前半は良いプレイをして多くのチャンスを作った」と語った。重要なのは「王者相手に」という下りだろう。彼らは自信を持って戦い、勝ち点1をもぎ取ったのだ。
シーズン序盤の不調を乗り越え、香川の先発定着と同じ時期から勝ち出したマンチェスター・ユナイテッド。だが、決定的な怖さを相手に与えるには至っていないというのが現状だ。ここからさらに順位を上げていきたいユナイテッドには、まだまだ大きな課題が残されている。
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