相手が恐れるような強豪ではなくなったマンUの現状
リーグ戦が再開し、マンチェスター・ユナイテッドはカーディフにアウェーで2-2と引き分けた。この試合に勝てばアーセナル、リバプール、チェルシーに次ぐ4位に浮上できていたが、逆に順位を一つ落とし、首位アーセナルとは勝ち点差7の6位に転落。マンチェスター・シティに再び抜かれる始末である。
格下カーディフに引き分けたマンチェスター・ユナイテッドのルーニー モイーズ監督は敗因の一つに「キープレイヤーの中に負傷者が多くいること」を挙げた。CBヴィディッチは脳しんとうの影響が残り、FWファン・ペルシーとDFジョーンズは股関節を痛め、香川真司は代表戦で足に打撲を負い、この試合には出場できなかったという。
それぞれの選手について「確かではないが、水曜日のチャンピオンズリーグ(CL)・レバークーゼン戦への出場はできるだろう」という趣旨の発言をしている。つまり、このカーディフ戦では無理をさせず、CLに向けて万全を期したということだ。また、言及されてはいないものの、MFキャリックはアキレス腱の負傷により1ヵ月強の離脱が予想されている。台所事情はそれなりに厳しい。
とはいえ、仮に主力を温存したのだとしても、カーディフ相手に勝ちきれないというのは今季のマンUの厳しさを示している。主力抜きでも、この日の両チームの先発メンバーをみれば実力差は一目瞭然のはずだ。
モイーズ監督は「がっかりしている」と勝ち点2を失ったことに落胆し、「愚かにもFKを与えてしまった」と、試合終了間際の2失点目を悔やんだ。カーディフの1点目に関しては、相手のプレイを称えることも忘れなかった。2つの失点シーンについて、きちんと説明した。
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