【Jリーグ】「オシムさんの面影を引きずり続けた」 巻誠一郎がジェフ千葉17年ぶりのJ1昇格で言いたかったこと (3ページ目)
【17年前の記憶が呼び起こされた】
「フクアリの奇跡」から17年。昨年、再び同じようなことが起きたのには驚かされました(昇格プレーオフ準決勝の大宮アルディージャ戦で、千葉は0-3の状況から逆転勝利)。
当時を知る選手は米倉(恒貴)だけで、スタッフも変わりましたけど、サポーターは変わらないですからね。あの時の光景を覚えているサポーターはかなりいたと思います。
つまり、あの時のイメージがあるわけですよ。普通、0-3は絶望的な状況ですが、イメージがあるからあきらめずに声を出し続けられる。1点返した瞬間に、17年前の記憶が呼び起こされたんじゃないでしょうか。
実は僕も、あの試合を現地で観戦していました。本当は行く予定ではなかったんですけど、なんとなく行かなくちゃいけないと思い、急遽観戦したんです。
1点返した時のスタジアムの雰囲気は、あの時とまったく同じでした。あの空気を感じた時、このまま逆転するだろうと確信しました。
プレーオフの決勝は、現地で解説をやらせてもらいましたが、目の前で昇格を決めてくれた選手たちには感謝の思いしかありません。
フクアリの奇跡の翌年、僕らはまたしても苦しいシーズンを過ごし、今度は奇跡を起こすことができずに降格させてしまいました。J2に落とした当事者として、責任を感じていましたし、僕だけではなく、当時のメンバーはみんなその気持ちを持ち続けていたと思います。
プレーオフをホームで戦えたのは、ジェフにとって今回が初めてだったそうです。これまでも何度かプレーオフに回りましたけど、アウェーであったり、国立で開催されたりして、結局勝つことができませんでした。
その意味でも今回、あらためてホームの力を感じました。ホームだったからこそ、ジェフはJ1に戻ってくることができたんだと思います。
それにしても、まさか17年もJ1に上がれないなんて、当時は思いもよらなかったですね。降格した次の年に僕は移籍しましたけども、それ以降も僕はジェフのことを気にかけていました。J1に近づいた年もありましたけど、なかなかたどり着くことができない。本当に長い日々だったと思います。
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